徳田安春先生:ブランチ先生の診察術を拝読しました。第一章はブランチ先生ご本人のリアルな体験をエピソードとしてまとめられており、読みやすくなっています。クリニカルパールも付いており貴重な学習ケースとなります。広く医療者に勧められます。第二章は研修医の基本についてのポイントがまとめられれており、医学生や研修医におススメです。第三章はブランチ先生の珠玉のネモニクス集です。鑑別診断やマネジメントに役立ちます。第四章は臨床留学についてのアドバイスをブランチ先生流の切り口で語られています。全ての医療者におススメの本になっています。翻訳担当の中西先生、赤澤先生、西口先生の読みやすい表現もあり、小説のように読み進めることができますね。

医学生、研修医のみならず

Reviewed in Japan on November 4, 2023

著者が英国医師時代の回顧録を含めて、医学生、研修医に向けて作成した本とのことだが内容的には全ての医師にとって役にたつものだと思う。


日本の医療にも造詣が深い著者だから書ける内容も含まれている。


何より日本の医学教育、医療全体を良くしたいと言う思いが伝わってくる


特に医師としてのプロフェッショナリズムはこの本で1番重きを置いている部分じゃないだろうか。


多少翻訳の関係で、(内容的に翻訳自体が難しいとは思うが)もしかしたら著者が伝えたかった内容とは少しずれている可能性があるのではと感じることはあるが全体的に読み物としても非常に面白い。


懐かしい 研修医時代の思い出

Reviewed in Japan on November 2, 2023

初期研修医時代の苦しかったこと、楽しかった思い出、などノスタルジーに溢れた語り口に、大切な診療姿勢や診断過程に対するパールがちりばめられていました。英国のレジデンシーの厳しさもわかりました。つくづく、厳しかった上級医の思い出はやはりいつまでも残り、厳しくも指導的であった医師、厳しくもあり優しかった上級医、いつも怒っているだけの上級医、これからも自身の教師と、もしくは反面教師として思い出されます。でもただ優しいだけの上級医の話は酒の肴にはなりませんね。

研修医だけで無く、中堅以上の医師にも最適です。